2010年1月29日金曜日
Candy Says
先日の中島ノブユキのライブでVELVET UNDERGROUNDの”CANDY SAYS”が取り上げられていて、ライブ後にみんなでルー・リードの歌詞の話になった。
”CANDY SAYS”も"WALK ON THE WILD SIDE ”もニューヨークのトランスジェンダーのことを歌っていて、特に”WILD SIDE"は彼らのリアルなストリート・ライフを描いている。その中にも登場するし、”CANDY SAYS"の主人公でもあるCANDY DARLINGという人は、アンディー・ウォーホルの映画にも出演している当時のNY地下世界では有名なトランスジェンダー。
でも日本人もそうだし、アメリカ人でもそのこと知らなかったらこの歌は思春期の女の子の歌だと思うだろうね。「自分の体が嫌いになった。この世でこの体に求められる何もかもが。」っていう意味がまるで変わってしまう。
その時話し忘れたんだけど、この”CANDY SAYS"がルー・リードのコンサート映画 『ルー・リード/ベルリン』の中でも歌われていて、それがほんとに凄い。
本編は73年のアルバム『BERLIN』を33年振りにライブで披露するという企画で、そのアンコールの1曲目でやるのがこれ↓。それまでは控えめにコーラスをやってたアントニーがメイン・ ボーカルで歌う。
これを映画館の大画面で観た時には、アントニーの神々しいボーカルにほんとに体が動けなくなって、涙を流して、放心状態になってしまった。演奏後のルー・リードも「信じられない・・・」といった顔してるよね。
アントニー、2月に来るみたいですね。しかも大野慶人 (大野一雄舞踏研究所)と共演だという。チケットは売り切れらしいですが。
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